紙面を読み込めませんでした。
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間と書いて「あわい」は二つのものの間や、重なり合う境目を意味する美しい日本語。内と外、過去と未来、現実と夢、夜と朝…その間に広がる儚く、曖昧で、不確かな空間を指す。冬に向かって景色や気候がゆっくりと表情を変えていく秋はまさに「あわい」の季節。はっきりと区切れないからこそ尊く、美しいのだろうと思う。
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夜、お風呂場の窓を開けると外の空気がちょっとひんやりしているこの頃。季節が秋に進んでいるのを確認しながら、全開にして露天風呂気分で湯船に浸かる。もう少し秋らしくなったら、窓を開けるには肌寒いと思うのだろうな。
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夏に来たかったこの場所に、秋になってやっと来ることができた。そうしたら、夏とはちがう淡く美しい空を見ることができて、夏よりずっと柔らかくて心地いい風が頬を撫でた。「簡単には全部を見せないよ!」っていう未知のふんわりした余白が、この土地の魅力の一つかもしれない。
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ひんやりとした朝、長袖のシャツに着がえたら、もう秋がはじまった合図。さてジャケットは何色がいいかな。オレンジ、カーキ、キャラメル色。秋の色は、みんなおいしそうだ。秋がいよいよ深まったら、落ち葉を踏みに行こう。かさかさと乾いた音が聴こえたら、もう冬はすぐそこ。
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家の中に三つも四つも帽子があって、車の中にもひとつぐらい入っている。いつどの帽子を被るかは決めてないけど、太陽の下に出ていく準備だけはしている。
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Tシャツにパーカー、ジーンズという格好でいられる季節が一年で一番好きかもしれない。Tシャツとパーカーはお気に入りのデザインのものを。ジーンズはずっと履いているものと、新しく手に入れたものを交互に履く。自分なりの最高のライフスタイルだ。
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夕飯を作ろうと思って冷蔵庫を開ける。野菜の小さな残りやベーコンがあるときはスープを作る。ニンジンは皮のまま。玉ねぎは小さめに。セロリの葉っぱをいれると味がぐっとしまる。野菜の旨味がたっぷりなスープは朝ごはんにも夜の一品にもなる贅沢なスープになる。
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歩いている人しかわからないくらい少しの雨が降っているとき、2階で洗濯を干してるおばあちゃんを見かけた。叫ぶのが嫌だから、空を見て雨が降ってるかなポーズをすると、気づいてくれた。自己満足でちょっとにんまり。
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身体を整え、寒い日はウェットに着替え、ボードを持って海に行き、なかなか捕まらない波をやっとキャッチして、ほんの少しの間ライドして海から上がる。1本でもいい。10分でもいい。それだけで充分に凄いことだと思う。海から上がる時には、素敵な笑顔が戻っている。
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外に出かけるときは、できるだけ荷物が少ないのがいい。小さなバッグに、本当に必要なものだけを入れて。両手が空いたら、飛び込んでくる子供をしっかりと受け止められるし、友達に会った時に大きく手を振れる。大好きなお団子の甘いのとしょっぱいのを、迷わず1本ずつ選んで、食べながら歩くこともできちゃう。
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夏の間は遠くぼんやりと黒一色だった富士山。空気が澄み始める頃からだんだん近づいて来るかのように、くっきり見えてくる。おかえりなさい富士山!雪帽子をかぶりたての晩秋と、もうすぐ脱帽する遅春の富士山が一番好きだ。
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今朝は冷えるなと思いながら、車に乗り込んだ。車内は外よりも寒く、 何かのにおいがした気がした。ガソリンのにおいか、土のにおいか、何かのにおいが。それは冬のにおいだった。冬のにおいだ。いつも冬の始まりに気付くのは、車の中だ。冬は寒くて厳しいけれど、車の中の冬のにおいはきらいじゃない。
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一緒に暮らすなら絶対に犬だけど、なぜか猫の絵が好き。全身で喜び、 悲しみ、切なさを表現する犬より。ちょっと不器用そうで、ツンデレそうで。でも気付くとそこにいる猫は、とても表情豊かに見える気がする。
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海辺に住んでいると、パンツの丈を短く切ったりすることなく、くるくると丸めて短めに穿くようになる。素足がいつでも綺麗に見えるようにしていたいから。でも、冬はそうもいかないから、何本かに1本はちゃんと自分のサイズに合わせてもらう。冬の街では、なんとなくきちっとしていたいからね。
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太陽の陽射しは街によって違う。好きな太陽の光というものがあって砂浜や狭い路地を歩いたり木陰にいても好きな光は感じることができる。それは感覚的なことで初めて会った人への印象に近かったりする。太陽の光が好きというだけでその街で暮らしてみたくなる。
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自然の中に身を置いてみるのはとても大切だと思う。物に囲まれ情報に囲まれている僕らは、最初は不安に襲われるかも知れない。でも暫くすると、肌に触れる風。聞こえる様々な音。草花の香り、映画のように変わる風景。自然はたくさんの要素に満ち溢れていることに気付くはずだ。
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秋から冬に季節が移り変わるとき、風を感じて、空をながめながら、「そろそろだろうか、いや、まだだよな。いや、もう目の前かもしれない」といったことを考えながら日々を過ごす。本格的な冬の季節に両足をそろえるまでは少し不安だけど、きっと、みんな同じように思っているはずさ。大丈夫。
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近頃気に入った靴下がない。いろいろな店で靴下を見ているがなかなかこれだというものがない。どうしてだろうと考えたら、夏はほとんど履かないし、冬は決まったものだけしか履かなくなったからだ。とうとう靴下までも靴や服に合わせてという考え方から、自分の生活の都合に合わせたものと考えるようになってしまった。
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短パンに長袖のフランネルシャツやスウェット、足元はビーチサンダル。暖かいような寒いような微妙な季節の変わり目に、こんな格好で散歩ができる日が大好きなのだけれど、それを楽しめる日々はほんの一瞬。
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冬の早朝に訪れる公園が好き。しんと静かで、きれい。色とりどりの遊具たちは、まだ眠りについている。たまに出逢う「遊具のない公園」にも惹かれるものがあり、こざっぱりと、潔さがある。冬の空気を吸いゆっくり目を閉じると、ひとつの季節が永遠に続かないことの寂しさと、喜びが同時に胸に込み上げる…。
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海に潜っていると、全く同じ海水なのに、急に暖かい水から冷たい水に変わることがある。本当に不思議だと思う。砂浜でお気に入りの石や貝殻を見つけて放っても、違う日に本当に広い場所なのに、ふと、同じものに目が止まる奇跡もある。きっと“見えない流れ”って存在するんだ。
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土を耕して野菜を作る人、竹を切ってカゴを編む人。自分で糸を紡ぐ人、洋服を縫う人、編む人。自分で何かを作り出す人は尊いと思う。一から作り出す、創造の模索の世界。いつか私もその世界へ足を踏み入れてみたい。
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部屋からの眺めを遮っていた海の家が解体されて、海が見えるようになり、夏が去ったことを知る。海の家でモヒートを飲む日々は終わって、自分でチェアを持って波打ち際に行く日々が始まるね。お気に入りの上着も引っ張り出した。仕舞われるものがあって再び出会うものがある。
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風に揺れる山の緑。明けてゆく空の碧。沈む夕陽から感じる熱。空の緋。山から見下ろす風景。そういう、何気ないものに僕らは癒されたり、勇気づけられることがある。そして、心に思い浮かぶ、それを共有したいと思える人がいるならば、何よりも幸せなことかも知れないね。
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週末に訪れる海街の居酒屋さんで、イナダが入りました、と言われた。ん?と思ったけど、どうもブリのちょっと小さい段階の名前みたいだ。他にも出世魚と言われるものは、その一生の中で成長に合わせて呼び方が変わる、らしい。僕は今、果たしてどの段階にいるんだろう。
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スノーボードを始めたのは20歳。両膝にお久しぶりの青アザを作り、頭をうって星をみたこともある。滑れるようになるまで何回通っただろう。雪の上を撫でるように滑る体への振動、体で風をきる心地よさ。冬が来るとそれを味わいたくて、足が山へと向かう。
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路面電車から眺める雪の夜は穏やかだった。誰も街を歩いていない。その寂しさに「雪って静かだよなあ」と呟くと、隣に座っていた彼が「雪は音を吸収するんだよ」と物理の話を始めた。アスファルトに雪が積もると表面が柔らかくなって、音の響きかたが変わるという。アスファルトが柔らかくなるだなんて、なんて優しい世界なんだろう。
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波打ち際にリクライニングチェアを出してまどろんでいると、海鳥が魚を取る為に水に入る姿を見る。海に入る時には常に直角に頭から入っている。そうか。何かを得ようとする時には、真っ直ぐに向かわないといけないんだなと言うことが、こんなことで教えられるものだ。
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ある日音楽を聴きながらバスに揺られていると、一人の乗客が停車駅で降りる際、私に向かってイヤホンを取るようジェスチャーをしてきた。恐る恐る外すと「あなたの今日の洋服とっても似合ってる。良い一日を。」それだけ言ってその女性は降りて行った。さらっと言う様があまりに格好良くて、彼女は私の心の中の密かなロールモデルとなっている。
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《自分のことを棚に上げる》って言葉があるよね。多くは悪い意味で使われる。でも考えると悪いことばっかりじゃないって思うんだ。自分が出来なくなっても、いいと思うことを勧めるのはいいことだと思う。押し付けなければね。たまには肩の荷を降ろし、自分を棚に上げてみよう。
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本を読む習慣が身に付いた。初めは寝るまでの時間に、ここ最近は帰宅してご飯を食べるまでの時間にも読む機会が増えた。漠然と「本を読むことはいいこと」と思ってはいたが、これまで気付かなかった周りの音にも気付くことができ、少し成長した気になれる。
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普段は東京を散策すると公園でさえも歩く道は舗装されている。海辺の街で散策をすると、あちらこちらに舗装してない道がたくさんある。ふと気付くとその道には雑草や花が咲いている。舗装された道はたしかに歩くには楽だけど、そこには花は咲かない、って気付かされた。
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ブラックホールってあるよね。何でも吸い込んじゃうやつ。愚痴とか、深い溜息で、こちらのエネルギーが吸われちゃう時って日常でもよくある。でも逆に、穏やかで、いいバイブレーションを出していれば、遠くから見ているだけでさえ、エネルギーを与えられるものだと思っている。
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寒い時期の訪れはお鍋のペースが合図になっている。お出汁の効いたお鍋、ピリッと辛いキムチ鍋、たまにはもつ鍋も。お鍋のペースがぐんぐんあがり、おでんを始めたころには冬がもうすぐそこまできている。
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フードの付いた服を着ていると、どこか優しさを覚える。普段、あまり被ることはないが、ときどき被ってみると、ソフトな暖かさが顔を包む。風を遮断して、周囲が少し見えにくくなって、ひとりだけの世界になるから、自分の内側の空気がちょっとだけ軽くなるときがある。
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花は贈られるのはもちろん、贈るのも嬉しい。相手のことを想像しながら、1本1本選んで、束ねてもらう。その時頭に浮かぶのは必ず笑顔で、渡す瞬間、自分も同じくらい笑顔になる。それってとても、尊いことだと思う。
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夏は風の通るタンクトップ、秋はそれに肌触りのいい長袖のシャツを重ねて、暖かい日は袖をまくっていつもより一つ多くボタンを開けるとちょうどいい。冬になったらその上にウールのセーターかカシミアのフーディーを日替わりで。春になったらまた逆方向に一枚ずつ脱いで行く。シンプルかつどの季節も自由に行き来するこのスタイルが、昔からずっと気に入っている僕の衣替え。
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もう20年以上もずっと、同じ型の明るいカラーで大きなキャンバス地のバッグを使っている。僕にとってはもう身体の一部だ。何年もして擦り切れて来ると違う色に買い替える。新しくした瞬間から思い出も引き継がれる。定番にはそんな愛着と不思議な力が宿っているって思うんだ。
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寒いときは揺れる火を見たくてみんなでBBQをする。お肉や野菜を網で焼き、炭のところに銀紙で包んだサツマイモを投げ入れる。最後のデザートはマシュマロ。串にさしてゆっくりじっくり回す。みんなの作品作りのような真剣な顔が面白くてつい見入ってしまう。こちらも最後のお楽しみの一つ。
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僕らは日々の生活の中、ああすれば良かった。間違えたとか、突き当たりに出くわすことはよくある。そんな時は思い切り凹んだら、また歩き出すんだ。起きてしまったことより未来なんだ。カーナビだってその教訓を教えてくれる。『ルートを外れました 新しいルートを検索します』
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旅に出て異国の地で素敵な街並みや美しい風景を見て癒される。美味しいものを食べて異文化を体験する旅の醍醐味。でも帰ってくるといつも思う「この街もいいな、やっぱりいいな」と。
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セーターの暖かさは優しい時間を予測させる。行き過ぎた試みを元に戻してくれる母性的な優しさだ。だから、寒い夜はセーターを重ね着して海を眺める。編目の隙間から、冬の冷気が沁み込んではくるが、それを柔らかな暖かさで、しっかりと押し返す気持ちを内側から湧き起こらせてくれる。
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一瞬で心に火を灯すような魔法の言葉。魔法の笑顔。僕らは皆、魔法使いになれる素質を持っている。しかし正確に、適したタイミングで出せるようになるには、日々のベーシックな訓練が不可欠な要素だと思う。そして、魔法とトリックの違いは、心に愛を持って使えるかどうかだ。
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季節の中で、植物を見つめ、虫を見つめ、動物を見つめる。そして風や空、海を見つめる。同じようにそれらを触れる日々が何度も何度も繰り返されて、ようやくわかってくることがある。ちょっと言うのは恥ずかしいが、それなりに幸せに生きてきたということだ。
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寒い寒い冬の日。寒いからこそ、温もりが愛おしい。寒いからこそ、誰かの優しさが胸に沁みる。寒いからこそ、春を待ち侘びる気持ちが高まる。寒さも人生にはきっと必要なこと。
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夏の波と冬の波、大きく違うのは波の音で、乾いた響きと湿った響き。そして春はお日様の匂いで、秋は月との会話が聴こえてくる。
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