６０。この数字に何が隠れているのだろうか？１分は６０秒、１時間は６０分。そして６０才。カタログが６０号を迎えることができたのは、お客様、関係者、そしてスタッフに支えられてのこと。この場をお借りして、心よりの感謝をお伝え致します。ありがとうございます！！同時にデジタル化やSNS が進化していく中で、この紙媒体が本当に必要なのか、ここ数年自問自答してしまうのも事実だ。１９９５年４月に１号のカタログを発行した時は、インターネットもない時代。その時代に自己満足的に作ったのがこのカタログの始まりだった。カタログに載せる商品を考え、選び、ひとつひとつイメージを膨らませて平置きにして、撮影する。もちろんデジカメはない。ポラを取り、置き方を確認して、撮影。エアコンが効かない、暑い暑い部屋で汗だくになって撮影したこともあった。フォトグラファーのカメラが壊れて、撮影が夜中を過ぎることもあった。撮影が終わってからも、スタンプ押し、カタログの発送も含め、終わりが来るのだろうかと思うような作業があった。今は、その工程は少し楽にはなったとはいえ、カタログを作成して発送するまでにかなりの熱量が必要とされる。効率を考えれば、「じゃ、止めれば」ってことになる。そんなことが頭をよぎりながらも、皆さんに少しでも何か想いが届いて、そして、生活の中のふっとした時に笑顔が広がることを願って、このカタログを続けていければと思う。

高須 勇人