GOOD SWELL JOURNAL /

LOW KEY PEOPLE #26

あれ、アメリカに行ってたんじゃないのと、久々に近所のスーパーで顔を合わせたT君。随分前、結婚し、そんな話を聞いていたのだが、日本に帰ってきていて、その後、沖縄に行ってカフェなどやっていたらしい。と、それでなぜ近所で会ったかというと、沖縄も後にして、最近再び葉山に戻ったとのこと。彼と知り合って10数年経つが、その間、あれこれあって、これからの暮らしをどうするか考えている最中とのこと。T君のように、10代の頃からの知り合いがいつの間にか30代も半ばになったという人が近所に増えた。結婚して子供のいる人も多いし、自分の仕事を形にしてきた人も多い。東京に住んでいたころと違い、海辺に住むと、職種や年齢が違っても、それぞれの暮らしが見えて、その生き方さえも見えてくる。そんなところが面白い。こちらも、その分、すっかり歳を取り、なんだか隠居老人のようにもなってきた。じっさい、周囲からそんな風に思われているかもしれない。しかし、まだまだやらなければいけないこともたくさんあって、体力は衰えても希望は捨てたくはない。T君同様、いくつになっても迷うことはあり、しっかりと土台を固めた人生ではないので、まあ、似たり寄ったりだから、こちらも、なんとか気楽に過ごすことができる。周りは仲間とは思っていないかもしれないが、実のところ、そんな気楽な気持でいられることが唯一の救いで、ふらふらとした道を歩んでもいられるのだ。(h.n)