GOOD SWELL JOURNAL /

LOW KEY PEOPLE #22

葉山町と横須賀市の境にある秋谷の丘に住み始めてもう5年になる。もともとここには、海洋冒険家でもあり、ハワイのホクレア号などのプロジェクトにも参加しているUさん、それに不動産業を営むSさんたちが住んでいるのは知っていたのだが、他にも、陶芸家のHさん、芸能人のPさん、顔見知りのMさんなど、いろいろな人が住んでいることがわかった。また、引っ越してくる人もいて、ある日散歩していたら犬を連れたサーファーのRさんがいて、どうしてここにと訊くと、最近、住み始めたとのこと。葉山に住んでいた以上に、この小さな丘にたくさんの知り合いが住んでいることになる。それも、どちらかといえばみんな年齢的には自分に近い。Hさんを除いては、みんなオーヴァー50、オールモスト60で、年始の集まりに顔を出すと、彼らの友人たちも顔を出すから、湘南でも名の知れた濃い顔触ればかりがいる。もう、葉山は人が多くて、みんなこっちにきて静かに暮らすのなんて、まるで老人会のような雰囲気。先日、ハワイに長く住む写真家、コーディネーター、ニック加藤さんの写真展のパーティが近所であって、そこに顔を出したら、そんな秋谷の住人もみんな顔を揃えていて、ニックさんともみんな知り合いだった。みんなハワイとはどこかで繋がっていて、ニックさんとも、それぞれ別のルートで知り合い、仲良しになっている。自分もまた、ニックさんの友人と親しいことで顔見知りになり、以前、ハワイ島に行ったときにもお世話になった。というわけで、葉山も秋谷も同じような地域なのだが、みんな勝手に住んではいても、どこかハワイとは繋がっていて、こうして、より静かな地域に移ってきている。ニックさんが、オアフ島ではなくローカル色豊かなハワイ島の小さな町に暮らし続けるのと同じように、湘南の中では、秋谷の丘がハワイ島のようなものなのかもしれない。(h.n)