GOOD SWELL JOURNAL /

dosaからの招待状

先日、dosaから来年春夏のコレクションの招待状が届いた。大きなゴミ袋をいくつも自転車の後ろに積んだ人が都市を行く写真がついていた。
コレクションのテーマは「オーガニック」「リサイクル」「オフザグリッド」化学肥料、除草剤、農薬を使用しないで育てた綿を使用する。使い道のある部分を素材から取り出し再利用する。そして、電気、ガス、水道を使用しないで生産する。
これはコレクションのテーマというよりはdosa、クリスティーナ・キムの哲学であり、ここ数年彼女が取り組んできた作業の集大成、そして今後の大きな方向性を示したものでもあるように思える。会社の経営ということとデザイナーとして自分がインスパイアーされたものを表現していくという両極端のことをバランス取りながら仕事してきたクリスティーナがある境地に至ったことを伝えているかのようでもある。その取り組みは招待状の写真のように山済みの荷物を乗せながら目的地へとゆっくり時間をかけて自転車を走らせているかのようだ。きっと彼女はあの写真に自分自身を映し出しているのだろう。
いずれにせよこのコレクションのテーマは共通して「手間をかける」「簡単にしない」「大切にする」ということが根底に流れている。
「文明とは手を抜くこと」彼女は文明の先にある手を抜かずに時間をかけることによってのみ育まれる「文化」を目指して走り出したようだ。(ht)