GOOD SWELL JOURNAL /

BEACH STORY

葉山にある一色海岸、森戸海岸の海の家の賑わいは、これまでで最高だった。じわじわとその心地好さ、楽しさが伝わっていったこともあり、それが今年、とうとうピークに達し、あちこちから大勢の人がやってきた。しかし、周囲に駐車場が少ないといこともあり路上駐車も多く、葉山警察は発足以来、一番多く駐車違反のキップを切り、それでけっこう儲かったらしいという噂がたったほどだ。確かに、葉山以外から来る人たちは地元の状況など知らないから、あちこちに勝手に停めていたこともあり、普段渋滞などしないところが、そのおかげで面倒になっていたことは確かだ。
一色海岸のブルームーンには、フード・スタイリストとして雑誌などで活躍する大谷マキさんや料理研究家として人気のケンタロウが厨房をアシストしていたり、森戸海岸のオアシスには、このところ料理の本を出し続けている根本きこさんが(今年で6年目になる)、相変らずの笑顔で料理の腕をふるっていた。
また、ライヴも盛んで、オアシスには最近人気のレゲエ、ラップ関係者がたくさんステージ上に出没するし、ブルームーンもクレイジー・ケン・バンド、大島保克などのライブで多くの客を集めていた。また、一色海岸の昨年から始めた海小屋も今年は善戦していて、近所に住んでいるエポのライブなども好評だった。
いつもは静かな葉山界隈だが、やはり夏はこの賑わいが楽しい。昼でも夜でも、海の家に足を運べば、近所の顔見知りがみんな同じような気分で和んでいるので、普段あまり話す機会のない人たちとも知り合いになっていったりする。
もっとも、ちょっと面倒なのは、あちこちから知り合い、友人が毎日のように浜辺にやってくるので、その度に携帯電話で呼び出されることだ。まあ、こっちもあまり都会に出ない生活をしているので、わざわざ出向いてくれるのはありがたいのだが、毎日だと、いくら暇にしているといっても都合の悪いときもある。しかし、それもここ数年続いている夏の愉快な出来事のひとつで、口では、「また今日もかよ」とか言いながらも、つい、いそいそと熱い陽射しや星空の浜辺に向かってしまうのだ。