GOOD SWELL JOURNAL /

Amami Trip

葉山でのトランクショーが終わった翌朝よりdosaのデザイナーであるクリスティーナ、スタッフのジェニファーとホリー、そして友人のSさんと一緒に奄美大島に行ってきた。僕以外のみんなは、はじめての奄美大島だったので一緒に行ったというよりは僕は引率者、ガイドもしくは運転手。でもその島の事は以前から彼女達に話をしていて、「いい機会だからみんなで行こう。」と半ば強引に予定を空けてもらっての旅行だった。僕は彼女たちにこの島をどうしても見せておきたかったのだ。緊張感の続いたトランクショーが終わり、皆一様にホッとしたのか、羽田空港への車の中から夏休みのキャンプに向かう子供のように高いテンションではしゃいでいる。朝早い飛行機の中でも他の乗客は眠そうにしているのに、大きな子供達は飲み物のおかわりをしたり、写真を撮ったり、大声で笑ったりするので、僕はしばし他人のフリをしていた。奄美大島に到着したその日の天候は風が強く雨が降ったりもしたが、それ以外は過ごしやすい天気で、ドライブをしたり、海で泳いだりして、普段の疲れを癒し、そして次に始まる忙しいスケジュールを乗り切る為に、ただただのんびりと過ごした。目の前に広がる綺麗な海や砂浜だけではなく、ドライブしていてふと出くわす深く濃い緑の木々の山、道に咲く色鮮やかな花、広がるサトウキビ畑、ひっそりとした集落、どこか懐かしさを感じる建物にも彼女達は感嘆の声を上げていた。一日だけ泥染めの工房と大島紬を織っているところを見学に行き、そして夜は地元の方達と一緒に星空の下、BBQを楽しみながら過ごした。この島の魅力でもある暖かい人達にも触れてもらいたかったからだ。この旅行中、皆の日課になったのがBeach Combing。毎日少しずつコレクションを増やし、部屋の前に飾り、即席のインスタレーションになっていた。海から集めてくるものやその置き方にも個人の性格が出るから面白い。彼女達はいつもよくしゃべり、よく笑う。そして、この島では普段にもましてよくしゃべり、よく笑っていた。僕が車を運転しているときは特に悪乗りして騒いでいるので”Quiet!”というと”Yes! Dad! ”と軽くかわしてそれまで以上に楽しそうに話を続ける。いつの間にか僕は島のガイドではなく、年頃の4人の娘を持つ父親のようになっていた。東京で会うときはいつも少し怒っているような表情のSさんもあごが外れるのではないかと心配してしまうほど島では大きな口を開けて笑っていた。楽しい充実した4日間はあっという間に終わり、彼女たちは元気にLAへ戻って行った。羽田からシャトルバスに乗る前にクリスティーナが囁いた。
「あの風景を見ることができて本当に良かったわ。ありがとう」
ゆるやかなネットワークは奄美大島、葉山、ヒロ、LAへと確実に繋がり始めている。 (ht)