GOOD SWELL JOURNAL /

先日、松江に行ってきた。松江に住む若い女性が市内の古いビルのワンフロワーを借りて、念願だったギャラリーと雑貨などの店を開いたからで、そのオープニングを兼ねた展覧会を依頼されたからだ。
ギャラリーの名前はSOUKAといって草花という音を拾ったものだ。松江も大きな街だが、若い人が自分たちの好きなような形で始めた店はまだ少なく、彼女がそこに落ち着くことで、新しい交流の場が生まれ、新しい文化的な広がりが生まれていくと思う。
場が出来るということは、そこに人が集まることで、コミュニケーションなりメディアとしての機能が自然に生まれていく。葉山も、そんな場がたくさん生まれたことで、そこに住む人に限らず、あちこちからやって来る人にとっても便利な場所になっているし、また、その可能性や雰囲気を確かめにやって来る人もいる。
葉山は狭い町だから、そのほとんどの店を知っているし、オーナーも客も、みんな仲間のような気持で付き合うことができる。そしてそれが、その地域ならではのメディア性を持っていればいるほど愛着も増すし、優越性のある空気感を醸し出す。
今年、葉山レストハウスではいくつかのイヴェントを行った。普段は静かな場所で、客も少ない。それだけにゆったりと和める場として知られてきてもいる。だが、何故、そんな場所を維持し続けるのかということに疑問を持つ人も多いと思う。
個人的には、ここはSUNSHINE+CLOUDのカタログの具体化として機能させていると考えている。カタログ同様、葉山での普段の生活や暮らし方などを表現しようとしているのだ。それだけにイヴェントもまた、その延長にあり、自分たちがどういう人たちと付き合い、仕事や遊びに接しているのかということを、形として伝えていくことにある。ある意味、店としてのインスタレーション+コミュニケーション空間なのだ。そして、その中で自由に寛いでもらうことで、自分たちの仕事への理解を得ていく。また、そこで新たな交流が生まれることがあれば、その可能性などを見つめる。
場は、生まれることで、ひとつのメディア性を持つ。そのために、その機能を発揮させるかどうかは、その場を生み出した人たちの意思によっても変わっていく。松江もそうだが、僕らは、そうした場を少しでも多く知り、体感していくことで、繋がりを広め、これからの時代の中で、自分もまたその役割を考えさせられていくことになる。(h.n)