GOOD SWELL JOURNAL /

このところよく聴いているのは、THE LOW ANTHEM とTHE MORNING BENDERSで、タイプは違うがどちらも古くて新しい音楽を生み出している。レトロ系と呼ばれているらしく、アメリカでは他にもこうしたグループがこのところ元気が良い。
THE LOW ANTHEM はクラシック畑からの参入で、ギター以外に、オーボエやホルン、オルガンといった編成で、弾き語りのような味わい深い世界をじっくりと聴かせる。THE MORNING BENDERSは、逆にカーディガンズのような爽やかなポップスを、どこか捻じれた世界を感じさせるような構成で聴かせる。また、同じレトロ系でもTHE DRUMSなど、どこか初期の頃のトーキング・ヘッズを思い起こされる。とにかく、演奏スタイルはシンプルなのだが、キャッチーな曲作りと若々しさで惹き込むだけの要素を備えている。THE MORNING BENDERSなど、インディーズ時代に発表したアルバムが人気になり、ラフ・トレードから新しいアルバムを発表している。80年代、イギリスで盛んだったインディーズ・レーベルの音が、ここにきてアメリカで開花しているようでもある。とにかく、このところ少し目の離せない音楽シーンではあるのかもしれない。もっとも、尖鋭的に聴いている人にとっては、もう古いと言われ始めていることも確かなのだが。(h.n)