GOOD SWELL JOURNAL /

バンジョーの時代は続いている。と、勝手に決めて、このところよく聴いているのはALISON BROWNという女性のバンジョー・プレイヤーのCD。何枚かでているが、この人、20年くらい前に12歳で天才プレイヤーとしてデビューして、ブルーグラスとジャズを融合したマンドリン巨匠、デヴィッド・グリスマンのプロデュースでアルバムも出している。聴き心地の好いジャズ風味のブルーグラスだが、テクニックは抜群。ジャズ・ピアノとの激しい絡みもなんだか清々しい。ハーバード出のインテリで6ヶ国語を話し、日本語も多少操るそうだ。もちろんグラミー賞なども取っていて、ロバート・プラントとのデュオで日本でも話題になったアリソン・クラウスのバックを務めるセントラル・ステーションのリーダーでもあった。まあ、とにかくアメリカのカントリー、ブルーグラス界では知られているが、日本ではほとんど知られていない。彼女の音楽はジャズ・グラスとも呼ばれるものだが、知らないで聴けば、カントリーの泥臭さもほとんどないこともあり、このグルーブ感は何だろうと思うはず。バンジョーならではのカラッとしたスピード感とテンションがあるのだ。しかし、アルバムはそんな演奏だけでなく、インディゴ・ガールズなどをゲストに、しみじみとした歌と演奏を聴かせる。ジミ・ヘンドリックス、S&Gなど、その曲の取り上げ方も面白い。枯れ始めた庭を眺め、秋の日差しの中で聴くには、ちょっと心嬉しくなる音楽。(h.n)