GOOD SWELL JOURNAL /

1969年、バーズのデヴィッド・クロスビー、ホリーズのグラハム・ナッシュ、バッファロー・スプリングフィールドのスティファン・スティルスが、それぞれのグループを脱退、解散後に組んで発表した、クロスビー・スティルス&ナッシュの『クロスビー・スティルス&ナッシュ』というファースト・アルバムは、演奏、コーラス、そして曲の素晴らしさに、びっくりさせられた覚えがある。とにかくこんな世界もあったんだというくらい驚かされた。「組曲、青い目のジュディ」でのスティルスのオープン・チューニングでのギターワークなど信じられない力強さ、美しさで、それに自信に満ちた3人のコーラスが乗っている。当時、LAで活躍していたバーズもバッファロー・スプリングフィールド、そしてイギリスのホリーズも大フアンだった。その中の主要メンバーでのグループでの活動は期待させたが、それは予想を超え、それまでのロック、フォーク、ポップスなどとはまったく違うスタイルを見せてくれただけに大きな衝撃だった。その後、バッファロー・スプリングフィールドにいたニール・ヤングも加わって、その世界をより飛躍させるのだが、ライブ・アルバムでもまったく揺るぎのないコーラス、演奏で、スタジオ録音以上の演奏とコーラスの豊かさを伝えてくれたから、彼らの世界にどんどんのめりこむことになった。CS&N、CSN&Yと、現在まで、活動はまだ終わらないが、最近、発売されたのが彼らのデビュー時代のデモ・テープを集めたもの。『DEMO』というアルバムで、69年当時の彼らの実力振りを改めて知ることができる。ソロでの録音を聴くと、それぞれがこの実力ではと唸らせられる。彼らが紛れもないスーパー・グループだったことの証明のような内容。CS&Nを知らない人は、秋に聴くには、ちょっと胸が締め付けられるような曲がたくさん入っているデビュー・アルバム、そしてニール・ヤングの加入したCSN&Yの『デジャブ』を聴いて欲しいが、このアルバムだけでも聴き応え十分。(h.n)