GOOD SWELL JOURNAL /

ニール・ヤングが『リヴィング・ウィズ・ザ・ウォー』という血気盛んなアルバムを出した。いつになく早いペースのような気がしたが、前作の『プレーリー・ウインド』は昨年の秋だったので、ほぼ半年振りになる。しかし、前作は渋くも、ニールらしい和んだ雰囲気だったのだが、今回はエレキ・ギターをバリバリ弾きながら、反ブッシュ、そして反戦を強く訴える内容だ。自分が若いとき、例えばバッファロー・スプリングフィールド時代でも、政治的な内容を扱っていたが、同じように今の若いミュージシャンが時代に対応するような強い発言力のある歌を作らないので、我慢できずに若い頃と同じような気持を素直にぶつけたアルバムを作ってみたらしい。とにかくストレートに、ブッシュは発言がコロコロ変わるし、信用などできないから、それに変わる誰かは出てこないのかと声を張り上げる。その剥きな感じがいかにもニール・ヤングらしいのだが、音楽もまたトランペットが鳴り響き、掛け声もひたむきで切なく、聴いていて感動もする。これまでの余裕など微塵も感じさせず、ただただ1本勝負。どんどん前に向かおうとする姿勢がとにかく胸を打つ。
キンクスのレイ・デイヴィスも『アザー・ピープルズ・ライヴズ』というソロ・アルバムを久々に出した。スタジオ録音の新作としては13年振りくらいだから、こちらもファンとしてはただただ嬉しいのだが、内容も聴けば聴くほど味のわかるもので、レイ・デイヴィスならではの曲作りが光る。とにかく、レイの声、曲調は唯一無比。ロックン・ロール・ネヴァー・ダイをふたりともしっかりと見せてくれている。(h.n)