GOOD SWELL JOURNAL /

ホノルル周辺でどこか好い場所はないかと訊かれると、すぐにコンテンポラリー・ミュージアムと答える。ワイキキを一望するビュー・ポイントのあることで知られるマキキ・ドライブの入り口辺りを左に折れ、丘を上って行ったところにある邸宅を改装した美術館で、カフェも併設されている。普段は企画展なども行われているが、ホックニーが描いた子供のためのオペラの作品だけの家や美しい庭園があることでも知られている。アクセスが悪いので観光客が少ないところがここの好いところで、カフェでランチをゆっくりと楽しむこともできる。
先日、久しぶりにここを訪れてみると、なにやらカフェの中でライブが始まるようだった。ハワイアンのグループがこれから演奏でもするのかと思っていたら、なんと、自分の好みの音楽、すなわち、フォーク、カントリーといったもので、すぐに彼らの演奏に聴き入ってしまった。3人組で、ギター、バンジョー、ドブロ、ラップ・スティール、ベースなどのアコースティック楽器で構成され、演っている曲は、どちらかといえばシンガー・ソングライター路線のものだ。カフェの人に訊くと、CDのプロモーションのために自主的に演奏しているとのことで、確かの他の客はあまり興味がないらしく、きちっと耳を傾けていたのは自分だけのような気がした。なかなか好い曲が続くので、演奏が終わった後、彼らのCDを買い求めると、喜んでくれてすっかり親しくなった。
日本に帰り、彼らのCDを改めて聴くと、やや荒さも目立つがなかなかの好盤で、毎日のように聴いている。残念なのは、彼らのオリジナルがないことで、好い曲だなと思うと、ウイルコやライル・ラベットのカヴァーだったりする。しかし、ハワイでこういったグループに出会うとは思わなかった。こうした音楽の本場はアメリカ本土、中西部あたりだが、ハワイだけにどことなく、そのスライド・ギターなどの心地好さなど、呑気さが違うような気もする。彼らのCD、アマゾンで検索したが出ていなかったので、ハワイに行ったら彼らを探してみて欲しい。どこかで演奏しているはずだ。ELEVEN GALLON HATというグループだ。 h.n