GOOD SWELL JOURNAL /

昔、高校を卒業したらマッサージ師になりたいと親に言うと、即座に反対され、仕方なくフラワー・アレンジメントを学び、花屋に勤めたという近所の女性の話を、『雲ができるまで』という本に書いたことがある。 彼女はヨシピーとみんなに呼ばれ、その可愛い顔に似合わず、とにかく、腕や指の力が強く、マッサージは本当に天職のように上手かった。今は結婚し、子供もひとりいて、すっかり落ち着いてしまったと思ったら、最近、アロマ・マッサージを学び始めていた。
近所のカノム・パンで偶然出会ったら、「昔さ、マッサージ師になるって言ってたじゃん、いま、また本当にやろうかと思ってるの」と、嬉しそうに話し掛けてきた。高校の時の同級生の両親がアロマ関係の仕事をしていて、そこでアロマ全般をしっかりと学ぶことにしたらしい。こちらが、腕が最近痛くてと言うと、昔と同じように時間を掛けて揉んでくれて、その腕前にますます磨きが掛かっているように感じた。
彼女も、すっかり好いお母さんになってもいるが、それがひと段落して、ようやく、自分なりの道を再び探し始めたようだ。昔、ヨシピーがマッサージの仕事を始めてくれたら、気分が好いし、楽しいし、本当に嬉しいと思っていたが、年齢的にも必要な年になってきたこともあり、それが実現する日が近くなってきた。そしてそれは自分だけではなく、やがてみんな必要にもなっていく。このところ、近所でいろいろなことが心地好く回り始めたような気がする。n.h