GOOD SWELL JOURNAL /

最初は、花屋を始めようというのに、月世界旅行とかよくわけのわからない名前を考えては、みんなに意見を聞いていた。そして、いくつかとんちんかんな名前を考えた結果、CHAJINという名前で、ようやく独立した。そして、ウクレレを弾きながら、リヤカーに季節の花を並べ、それを引きながら青山などで花を売り歩いた。もう10年くらい前のことだ。店舗などの生け込みなどの仕事を行ないながら、花の引き売りというのをやりたいというのが、最初の希望だった。そして、その後、鎌倉、六地蔵近くの路地に小さな小屋を見つけ、そこで花屋を開いた。大きな椰子の木の下にあり、花の他にも雑貨などを少し並べていた。湘南風味のハワイの風が吹いているようなログ・ハウスで、花の趣味はもちろん、そのインテリアも、みんないかにもフクちゃんらしいとすぐに思った。もうすっかりCHAJINという名前が定着して、フクちゃんとか、福田君とか呼ぶ人も少ないが、彼が最初に店を開いた場所だった。
その場所は借りられる期間が限定されていたので、その次に材木座の海辺近くに場所を借り、そこをアトリエにして、フラワーアレンジメントの教室なども同時に開いた。現在は鶴岡八幡宮の方にアトリエを移したが、そこで、CHAJINの本格的な仕事が始まった。雑誌の連載や、結婚式のブーケや生花などの仕事を積極的に手掛け、CHAJINという名前も知られるようになった。
彼との出会いも、葉山で開いていたSUNLIGHT GALLERYで、展覧会を開きたいとやってきた。そして、何度かギャラリーで展示をするうちに、他のひとたちとも仲良くなり、やがてお互いに刺激し合う形で自分なりの独自の世界を作っていった。ほんの少し前のことと思っていたら、S+C同様、みんな10年くらいは地道にやってきているのだ。h.n