GOOD SWELL JOURNAL /

ギャラリーを始めて、近所に住む人で最初に知り合いになったのは石渡ファミリーで、葉山の人も来ないような場所で行なおうとしていた作業をすぐに理解しようとしてくれた数少ない人たちだった。白いヒゲを生やした仙人のようなお父さんと明るく爽やかなお母さん、そしてその血をまんま引き継いだような息子とふたりの娘。秋谷の海の見える眺めの好い家に住み、お父さんは複合施設の店舗計画などの仕事をしていた。開放的な家で、いつも気楽に招いてくれてはお母さんの美味しい食事を勧めてくれた。また、ギャラリーの企画にも石渡ファミリー名義で積極的に参加してくれて、怪しいがご利益のある石にパワー・ストーンとプリントしたものを作品として展示販売したり(これは結構なヒット商品となった)、石渡家の毎週日曜日に食べるという茶粥を、レシピや茶漉しの布巾などを組み合わせた朝粥セットなどというものも開発し、ギャラリーに楽しさや家庭的な味わいを加えてくれた。
いま、石渡ファミリーは息子も娘も結婚し、秋谷の家には夫婦ふたりで住んでいるが、根っからの社交好きということもあり、現在はアロマ・セラピーを自宅で行なっている。ふたりで世界中を回り、自分たちの納得のいくものを探し出した結果がいま実を結んだ形だ。広く誰にでも癒しを与えるという作業を行なっているのだが、僕は、石渡ファミリーと出会った瞬間から癒されていて、それはいまだに続いている。(H.N)