GOOD SWELL JOURNAL /

7月4日から7月20日まで新店舗のオープンで奄美に行っていた。梅雨明けしたばかりの奄美の空は濃く、青く、高く、太陽は容赦なく照りつけていた。そして何時もの事だが湿度を含んだエネルギーに満ちた空気。少し動くだけでも汗があらゆる毛穴から吹き出して来て、だらだらと流れ出す。まるで部活の高校生のように体からありったけの水分を放出していた。夕方、少し涼しくなった頃、あとひと頑張りの前に休憩が入る。冷たいお茶を飲みながら海を眺めると、3歳くらいの男の子と父親が海に入っていた。その親子の海水浴は日課のようで、奄美に滞在していたほぼ毎日同じ光景を目にした。泳ぐでもなく、お風呂につかるようにのんびりとゆっくりと大切そうに、太陽が少し優しくなったその時間を過ごしている。誰にも邪魔されず、何にも急がされず。きれいな海で父親と過ごす、永遠のようで永遠ではない、そして掛け替えのない時間。それは本当の奄美の豊かさに思えた。この光景は彼の中のどこに入り、どのような色で記憶されて行くのだろうか。今回の滞在での僕の記憶は、この光景と汗臭い匂いだった。(ht)