GOOD SWELL JOURNAL /

雨降る奄美ナイトで

9月の終わりにレストハウスで奄美ナイトというイベントを行いました。
カタログの写真を撮ってくれている矢幡さんと友人の与那原さんが主催するもので、奄美の島唄を聴きながら美味しい黒糖焼酎を飲むというイベントでした。
当日は生憎の雨でしたが、急遽アウトドアで使うテントを仮設ステージにして中村瑞希、山田葉月という若い唄者のライブを、奄美名産の甘い香りがする黒糖焼酎とともに楽しみました。彼女達の唄声は葉山にも気持ちのいい島の風を吹かせてくれました。
イベントが終わり飲み足りないぼくらは、少しの時間その余韻を楽しみながら、彼女達と焼酎を飲んでいた。 「伝統的な世界で自分達なりの表現で唄を唄うのは難しくない。」という話題が会話の中で出た。多分そういう話だったのだと思う。僕自身は少し離れた所で、会話に参加していなかったので注意しては聞いていなかった。しかし、中村瑞希の答えのその部分だけは、唄声のようにまっすぐ強く届いてきた。
「降りてくるものですから。」
それは降りてくるものなのだ。雨のように天から降ってくるものなのだ。彼女にとっては当たり前の事なのかもしれないが、それを当然のごとく言い切る彼女を素晴らしいと思った。
帰り道、晴れて星が輝き始めた空を、少しの時間何かが降りてくる事を期待して眺めてみた。もちろん何も降りては来なかった。けれども少し酔った体に、風が気持ち良く吹いていた。(ht)