GOOD SWELL JOURNAL /

秋という季節

今年の夏は暑い日が多く、雨も少なかったので植物も人間同様、夏バテ気味だった。本来なら日光の好きな植物さえも、毎日暑い晴れた日が数日続いたりすると、日影に移し、休ませたりしないと元気がなくなったりした。時折雨が降ったりすると、植物は、気持ちのよさそうに手を広げて、空からの恵みをできる限り受け止めているように見える。こちらも日課である水あげを省略できるので、ちょっとほっとしたりする。果実のなるものは、例年より甘く良く実っていたような気がするし、これからの季節の果実はきっと美味しいことだろう。昨年のヨーロッパの猛暑は、とてもいいブドウを育んで美味しいワインを生産できたということだから、日本でもきっと同じようにいい農産物が生まれることだろう。
そんな暑かった夏も終わり、夜には虫の声が聞こえ始めると、自然に自分も、これからのことなど、ゆっくりと物事を考えるようになる。植物にしても、夏の植物に比べると、しっとりしたものが多くなる。派手さはないが、見ていると心が落ち着く。そして自分もそんな気持に浸っていく。
太陽という偉大なエネルギーの下で無理に体を動かしてしまった季節から、休憩を取り、落ち着いて物事に取り組む季節になったことを植物が教えてくれている。 (ht)