GOOD SWELL JOURNAL /

植物の根

少し涼しくなったのを見計らって数鉢の植物の植え替えをした。今年の夏は暑く、雨も少なかったので夏の終わり頃には植物達もちょっと夏バテしていているようだった。太陽が好きである植物でさえも少し日陰に置いておくと、人間と同じようにちょっとほっとしたような表情になるような夏だった。今回はそろそろ植え替えをしようと思っていたが春やり残してしまった、リュウビンタイ、アガベ、ガステリア、オリーブ、ストレリチアを少し大きな鉢へと引っ越させる。植物を植え替えしていておもしろいのは、鉢の中の根の状態で、見えている部分が大きいからといって根が大きいとは限らないし、逆に鉢から見えているところは小さくても根がしっかりとしているものもある。ただ一様に言えるのは元気がよくないものは根に問題があることが多い。
ストレリチアという植物は今回が初めての植え替えだった。ストレリチアはハワイなど暖かいところでよく目にするバショウ科の別名ゴクラクチョウカといわれる植物で、大きな原色のエキゾチックな花を咲かせる。このストレリチアはノーリーフといわれる種類で、名前の通り葉も小さくスッとしていて背丈は80cmぐらいのものだ。3年ぐらい前に購入して以来一度も植え替えをしてなく、植物の状態も元気がなかったので根の状態が不安だった。乾燥にも強い植物なので意外に根が小さいのではと勝手に想像していたが鉢から出してみると、太い根がぎっしりと張り廻っていて根詰まりもしていた。多肉植物とは違ってこの太い根に水分を蓄えているので乾燥にも強かったのだ。根が太くしっかりしている植物は、土の水はけがよく乾燥しないと根腐れを起こしやすいので、根詰まりには注意する。こんなこの植物にとって初歩的な知識も鉢から出し、根の状態を見なければ気がつかなかった。
「ごめんね。」と思いながら古い土や根を払い、新しい土を入れたひと回り大きな鉢に植物を移し、飾り砂で化粧をして水をあげた。そしていつもより少し日差しがやさしい場所に鉢を移して引っ越しを完了した。
「見えない部分が大切なのだよね。」星の王子様の言葉を思い出しながら、このストレリチアの花がいつか咲くことを想像してみた。(ht)