GOOD SWELL JOURNAL /

好い庭は草むしりから始まる

今までは、鉢植えの植物を扱うことが多かったが、葉山にレストハウスをスタートしてからは、少しずつ庭という視点で、植物を観るようになってきた。
鉢植えのものと庭木の違いは、大きさの違いはもとより、可動性だと言うことが少しずつ分かってきた。こんな事は、当たり前のことなのだが、正直あまり理解していなかった。 鉢植えのものは、その植物の性質に合わせて、最適な場所を探して動かすことが出来る。日当たりを好むものは、日当たりのいい場所へ、あまりこの好まないものでも朝日に少しだけ当てて家の中に、入れたりすることも出来る。
だが、庭木となるとそう簡単には、動かせない。東西南北を頭に置き、朝日が当たるのか、西日が当たるのかを、考えて植えなければならない。勿論、見栄えも大切なので、そう簡単には植えることも出来ない。1度2度試みたものの、結局うまくいかず元の鉢に戻っていく植木達が多い。幸い、大家さんが造園業の方なので、大きな木は元から植わっており、年に数回の手入れもしてくれる。ちょっとここの庭には大きすぎるほどの灯籠などもあるが、それなりに気持ちのいい庭にはなっている。しかし、植物のことなどいろいろ教わっているNさんの話を聞いたりすると、どうしても欲が出てきてしまう。Nさんは「まずは、草むしり。それからだな」と言う。その言葉通り、自分も含め葉山のスタッフは、額に汗しながら、むしっても、むしっても生えてくる雑草と毎日格闘している。しかし、土や草など、腰が痛くなってもしゃがみ続け近くに接すれば接するほど、自分たちなりの庭が出来ると思えてくる。店もそうだが、いつでも気持の好い場所、空間はそんなところから生まれていくのだと思う。