GOOD SWELL JOURNAL /

「Sincere」

オバマ大統領の誕生、民主党の政権交代、そしてリーマンショック、世間的には色々と慌ただしい2009年もあと数日で終わり。皆さんにとってはどんな年でしたか?当初、民主党への政権交代は期待も含め明るい話題だったのですが、鳩山首相の偽装献金、米軍基地の移設など次から次へとでてくる問題で、早くも雲行きが怪しくなってきました。僕らにとっては、奄美にParadise Storeをオープンして、バタバタとした忙しさにも充実感を味わえた素晴らしい一年でした。この一年を過ごして実感したのは、”Sincere”であることの大切さ。 “Sincere”とは直訳すると「偽りのない、心からの、誠実な、正真正銘の」という意味で、英語では手紙の終わりに”Sincerely yours”と頻繁に使っています。これは日本語の手紙の敬具(謹んで申し上げました)と同じように使われているのですが、それよりもやはり「真摯な」という意味の方が今年実感したことにはしっくりします。「真摯」を辞典で引くと「まじめで、ひたむきなさま」と書いてあります。漢字の「摯」は、執+手から「手でしっかり持つこと」が字源となっていて「つかむ、手厚い、ゆきとどく、まこと」などを意味するそうです。パソコン、インターネット、ケイタイの普及率が爆発的に伸びて、色々なことが以前よりも数段に簡単で便利になった。特にコミュニケーションに関しては、いつでも、どこでも誰とでも取れるようになり、逆に人と会って話すことやより深く交わり話す機会が少なくなってきているようです。それだからこそ「簡単でないこと、簡単にしないこと」「時間がかかること、時間をかけること」そして「手のぬくもり」が大切であることを痛感しました。今年は多くの”Sincere”の人やモノに出会って心動かされ、勇気をもらいました。来年は今まで以上にこの言葉を意識して、自分達も”Sincere”であり、手のぬくもりが伝わるような仕事をしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。今年一年本当にありがとうございました。そして多くの”Sincere”に感謝しています。皆さん、良い年を!(ht)