GOOD SWELL JOURNAL /

「アロハですぅ~」

3月25日に友人のTさんが亡くなられた。46歳の若すぎる死だった。Tさんは、取引先のバイヤーで10年前に出会った。初めて会った時に見せた白いオックスフォードのシャツを、興味深く触っていた姿は今でも鮮明に覚えている。彼とは、年齢が近かったということもあり、すぐに意気投合し仕事を超えたお付き合いをさせてもらっていた。会うときはいつも夜遅くまで酒を飲みながら、仕事のこと、これからのこと、家族のことを時間を忘れ延々と熱く話していた。海外での展示会で一緒になることも多かった。LAの展示会で合流し、その後一緒にハワイ島に行き、Sig Zaneやフィッシュフックのアクセサリーを作っているJohn Mckayに会ったりもした。 ハワイ島ではニック加藤さんの家にお世話になり、それ以降のe-mailの挨拶は、ニックさん風のちょっとおどけた「アロハですぅ~」がお決まりになった。いつも優しい笑顔で、周囲の人達を和ませていた彼は、本当にアロハな人だった。情熱をもって、真剣に、明るく、そして前向きに仕事をする彼から教わったことは数えきれない。一昨年に病気を宣告された時も「必ず直すからさ、大丈夫、俺の生命力はゴキブリなみだから。」と笑いながら話し、病気の治療を続けていた。一度は言葉通り、体調も回復し、仕事も元気に復帰して、海外出張にも出ていた。しかし、昨年病気が再発してしまった。おしゃれで茶目っ気がある彼と過ごした時間は、いつも楽しく、笑いとおおらかな空気に包まれていた記憶だ。彼との出会いは、本当に感謝すべき出来事だった。僕がこれから出来ることは、この記憶と学んだこと、そして出会いを大切にすること。「最後の最後までお疲れ様でした。もう、ゆっくり休んでください。ありがとう。」安らかに眠っているTさんに、この言葉が溢れてきた。(ht)