sunshine+cloud

子どもの頃の夏の恐怖といえば、おばけよりセミだった。おばけは屋敷にでも行かなければ姿は見えないが、セミはあちこちにいる。小さな体のわりに不相応に大きな鳴き声も怖いし、突然、暴れるように飛び立つのはもっと怖い。何より恐ろしいのは、夏の終わりの断末魔。大人になった今ならば、ちょっと切なくもあるけれど。

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